Vol.161 「おとぎ話」41

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     桜から新緑へと季節は移ってゆきます。
     前回に「自分の絵画世界を創造」と申しま
    した。コレは「個性」と言い換えることも出
    来ます。ソレは砂浜に残された足跡の様に自
    然に出来上がってくるものなのです。デッチ
    アゲられた「様式でもクセ」でもありません。
     でも、ソレは長い歳月の試行錯誤の繰り返
    しを経て後、第三者が認める「ソノ人らしさ」
    なのです。
     絵画は原則として「平面表現」です。2次
    元世界に3次元(ときにはソレ以上の次元)
    世界を表現する訳で、ソレナリの方法技術が
    必要です。
    「デッサン」とか「構図」と一般に言われて
    いるモノを「色彩(墨)や形」を駆使して
    「平面表現」します。コウシタ表現を背後で
    支える「観察力や工夫」も必要条件です。コ
    レラは「絵画活動の乗り物」なのです。コノ
    「乗り物はその人の心(精神)」であり、表
    現された画面は描いた人ソノモノなのです。 
     絵画は上手下手と言った技術のみで判断出
    来ない、心の表現として捉えられるベキモノ
    です。
    掲載しました水彩は、恐縮ながら最近描いた
    拙作。M3号「南淺川橋と桃花」。WSM
    「南淺川橋と桜」。


    Vol.160 「おとぎ話」40

    0
       4月になりました。桜の季節は新学期の
      始まる時節です。小学校1年に入学した時
      教室の横の桜が満開でした。若くて美人の
      担任先生でした。つい先日のコトの様に鮮
      やかに光景が甦ってきます。
       図工の勉強で「日の丸の旗」を写実的に
      描きました。周囲の友達は「変な旗!」と
      笑いましたが、香水のイイ香りと共に近づ
      いた先生が「まあ!すばらしい」と褒めて
      下さいました。この時以来「お絵かき」が
      得意科目になりました。周囲を気にせず
      「思いのままをクレヨンに託せば良い」と
      励みました。
       本年は異常気象の故か桜の花に色の鮮
      やかさが欠けているような気がします。
      そこで、昨年の作品を出して本年の風景と
      見比べて「思いのままに描く」事にしまし
      た。でも、現在と小学1年生の私との間の
      「思いのまま」には差異があります。
       「絵画とは自分の世界を創造すること」
      なのです。その意味での「思いのまま」で
      す。ソレは敢えて申せば「絵画スル感性に
      まで私と一体化した観念や体験」です。
      パレット上の色彩判断や画面の満足形成
      展開と言った絵画行為の中に私が表現され
      て「思いは実現」してゆくのです。作品は
      水彩WF3「高尾山と桜」です。


      Vol.159 「おとぎ話」39

      0
         前回登場しました根源界の原理(a)に似ている
        古代エジプトの手鏡のレプリカを友人がプレゼント
        してくれました(b)。ご覧のように生物学で使う
        雌の記号(c)です。 エジプトではコレを「アン
        ク」と言い「生命」を表わす表意文字ですが、同音
        の異義語として「手鏡」の意味もあります。
         さて、究極存在(大極)が観察者となって自らを
        相対的に客体化し己の影を観察したと仮定します。
        ソレは手鏡に映じた己の姿です。すなわち宇宙全体
        が根源者の相対的な影なのです。この世の中が全て
        相対的(陰陽、左右、上下等々)なのはソノ観察者
        と被観察者の関係に由来するからでしょう。
         (b)図には、「スカラべ」というタマオシコガ
        ネ虫が「生成」「天地創造の神(太陽神)」のシン
        ボルとして描かれています。その他、1〜9の数を
        現象界に当て嵌め、更に「天・地・人」の数理で整
        理しようとしたもが鏡面下部の「パピルスの図案」
        に暗示されています。
         (b)図の(イ)は手鏡の裏面で、スカラべや天・
        地・人と1〜9の数理がシンボルとして描かれてい
        ます。
         (b)図(ロ)は鏡面たる宇宙空間に光りの登場する
        前の「漆黒の闇」の状態。
         (b)図(ハ)は太陽神の登場により現象界が相対な
        るモノとして照らし出された状態。
         手鏡の円形の鏡面は「太陽神」。T字形の取っ手は
        「復活」の意味です。密教では、東は「大円鏡智」
        なる仏の 「全てのものを映し出す智慧」です。
         「わたし(究極な者)の他に円鏡面に現象化すモ
        ノは何も居ない」ということです。相対から絶対へ
        の回帰・復活です。


        Vol.158 「おとぎ話」38

        0
           前回に紹介しました、同根異種という新語
          は、2001年7月13日スイスの山小屋で
          の瞑想時に観想された一連(15コマ)の幾
          何学形の最後のシーンに登場した形からの発
          想です。(a)図のように直角と円が出て来
          ましたが(円は物事の窮極である「大極」の
          象徴)、ソレが対角線入りの正方形(b)図
          に変化したのでした。
           コレは全てのモノたちは大極なる大元から
          展開する時は「相対(陰陽、左右、上下等)」
          として具現化すことを示します。たとえば人
          間を正方形としますと、対角線で分けられた
          2個の2等辺3角形は面積は平等ですが向き
          が異なります。ソレが男女という異性存在で
          す。
           さて、今回の作品スケッチは拙宅前の同一
          場所の異種(昼と夕方)風景です(c)。
           ココで絵画された世界は一人の作者の心身
          を通過して2枚の絵になったわけです。
           「美」とか「個性」が貴ばれるのはソレが
          大極に通じるモノだからでしょうか・・・。

          Vol.157 「おとぎ話」37

          0
             早々にスノータイヤにしたのですが、その
            必要が無いノカモシレマセン。
             節分も過ぎ次は桃の節句。五月になると男
            の子の節句がやってきます。
             時間の流れに季節的変化の意義を節目とし
            た行事が所謂「節句」でしょうか。
             変化は相対比較あってこそ生じるモノ。
            風景画家ですから同じ場所の季節の変化をテ
            ーマにすることもあります。今回わざわざ問
            題にしたのは、同一風景をヨコ位地で捉える
            か、タテ位地で描くかです。一般的なのはヨ
            コ画面です。日常生活の空間感覚はヨコの場
            合が多いと思われます。ソレは広がりであり
            移動の場です。ですから絵画も現実の「再現」
            的手法になりがちです。ところが、タテ画面
            は風景の奥深さを焦点とした「表現」にテー
            マが向けられてきます。
             「再現か表現か」が絵画することのテーマ
            としてクローズ・アップされてくる訳です。
            同一風景の二重性、或いは同根異種です。



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